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再掲載:第113回気体分子6400 彦坂尚嘉 個展『《超次元》〜《第6400次元》シリーズ』(締め切り6月23日) [気体分子ギャラリー]

京都と東京往復の多忙さで遅れましたが、
『アートの格付け』と価格を書きましたので、
再掲載をします。

第113回気体分子6400
彦坂尚嘉 個展『《超次元》〜《第6400次元》シリーズ』
(締め切り6月23日)

オークションサイトはこちら↓


《超次元》〜《第6400次元》シリーズ1.jpg
アーティスト:彦坂尚嘉
作品題名:2011年6月6日/《超次元》〜《第6400次元》シリーズ
No.113【1106015_01】
サイズ:
材料:立教大学レポート用紙、顔料マーカー、チャコールペンシル

最低入札価格:5,000円
即決価格: 10、000円


彦坂尚嘉責任による
[ 彦坂尚嘉《超次元》〜《第6400次元》シリーズ]の芸術分析


《想像界》の眼で《超次元〜第6400次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《超次元〜第6400次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《超次元〜第6400次元》の《真性の芸術》


《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現。
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現。


《シリアス・アート》である。ただし《気晴らしアート》性は無い。
《ハイアート》である。ただし《ローアート》性は無い。
シニフィエである。ただし
シニフィアン性は無い
理性脳による作品である。ただし原始脳の表現が無い。

《透視画面》の作品である。ただし《原始平面》の同時表示は無い。
 オプティカル・イリュージョンの作品である。ただし『ペンキ絵』の同時表示は無い。
【A級美術】
の作品である。ただし
【B級美術】の同時表示は無い。


《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の全概念梯子が有る。
《原デザイン》《デザイン》はある。ただし《反デザイン》《非デザイン》《無デザイン》《世間体デザイン》《形骸》《炎上》《崩壊》のデザイン概念梯子が無い。


《原大衆芸術》《原イラストレーション》《原シンボル》の概念梯子が無い。

芸術である。しかしキッチュの同時表示が無い。

作品空間の意識の大きさが《宇宙》である。
《愛玩》《対話》《驚愕》《信仰》《瞑想》の全てがある。
情報量が100である。
クリエイティヴである。

続きは下をクリックしてください。

《超次元》から《第6400次元》までの超多層作品を、きわめて簡単に制作しようとするコンセプチュアルアートです。

一方で、いたずら描きに似ているわけで、子供の頃にたくさんこの手のドローイングを描いていたという記憶によって制作しています。フロイト的な意味での芸術の定義というのは、私的であると同時に、退化性や遡行性をもっているものを言います。

もっともその辺で骨董趣味を芸術と錯誤したり混同したりする傾向がありますが、厳密には違います。つまり骨董化という現象は、芸術性とは別のものなのです。

もうひとつ、芸術の様態を、固体状態や絶対零度状態への退化性に見る傾向は日本では強いのですが、これも間違いであると私は思います。様態的には、現在性を示しているのは気体状態であり、さらにはプラズマ状態であって、それが重要だと考えます。この考えは、現実の社会の中での傾向とは一致しない面はあります。それは知ってはいますが、どれほど社会的な評価が高い作家でも、固体であったり、絶対零度のものは、芸術的には良くないと思います。したがって、私はプラズマ化を実現しています。


支持体に使っているのは、立教大学のレポート用紙です。コンセプチュアルアートの常套手段ですが、この手法は、芸術作品というものが、実は芸術とデザインの総合としてあるという視点にたつものです。

つまりデザインと芸術は同時表示されるべきもので、そのことは美術というものが、公的にはデザインになり、私的には芸術になるという二重性があって、この二重性を統合しないと完全ではないという考え方です。芸術の方は、《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の全概念梯子が有ります。しかしこの後に制作した『日本むかし話シリーズ』の場合には、このデザイン概念の梯子の全領域がありますが、この『《超次元》〜《第6400次元》シリーズ』のデザイン性は《原デザイン》《デザイン》の二つしかありません。

こうした二重性の不完全さは、この『《超次元》〜《第6400次元》シリーズ』の特徴であって、それは自覚的に選択されています。上記作品の芸術分析を見てください。




彦坂尚嘉《超次元》〜《第6400次元》2.jpg
アーティスト:彦坂尚嘉
作品題名:2011年6月7日/《超次元》〜《第6400次元》シリーズ
No.113【1106015_02】
サイズ:
材料:立教大学レポート用紙、顔料マーカー、チャコールペンシル

最低入札価格:5,000円
即決価格: 10、000円

《超次元》〜《第6400次元》♯3.jpg
アーティスト:彦坂尚嘉
作品題名:2011年6月8日/《超次元》〜《第6400次元》シリーズ
No.113【1106015_03】
サイズ:
材料:立教大学レポート用紙、顔料マーカー、チャコールペンシル

最低入札価格:5,000円
即決価格: 10、000円

彦坂尚嘉《超次元》〜《第6400次元》♯4.jpg
アーティスト:彦坂尚嘉
作品題名:2011年6月10日/《超次元》〜《第6400次元》シリーズ
No.113【1106015_03】
サイズ:
材料:立教大学レポート用紙、顔料マーカー、チャコールペンシル

最低入札価格:5,000円
即決価格: 10、000円

彦坂尚嘉《超次元》〜《第6400次元》シリーズ♯5.jpg
アーティスト:彦坂尚嘉
作品題名:2011年6月11日/《超次元》〜《第6400次元》シリーズ
No.113【1106015_04】
サイズ:
材料:立教大学レポート用紙、顔料マーカー、チャコールペンシル

最低入札価格:5,000円
即決価格: 10、000円


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コメント 8

k・y

いっぱい書くのはびびっているからですね
最初の作品の最後のとがりはサービス精神ですね
怖いなら最初から媚びればいいと思います。
僕は怖いのでそうします。
by k・y (2011-06-20 11:09) 

NY GAL

わたし、このシリーズ好きですね。
by NY GAL (2011-06-20 12:42) 

ヒコジイ

k・y様
コメントありがとうございます。

NY GAL様
コメントありがとうございます。
好き嫌いで言うと、私も好きですが、芸術的には、過去の純粋芸術のしっぽの中にあります。

芸術構造そのものが動いてくると言う事を認識しないで制作しても、好き嫌いで言ってしまえば、かならずに古くなると言う事です。

あらゆる目利きが間違えると言う原則があるのは、人間は自分の好き嫌いに捕われれば、保守的になってしまうからです。

芸術の趣味判断そのものが持つ限界の存在を知らないと、判断と言う事自体が開かれたものになりません。

自分が好きだから、古いものだと言う、自分の趣味判断そのものを相対化する視点が重要です。
by ヒコジイ (2011-06-20 12:52) 

NY GAL

なるほど、ご教示ありがとうございます。
by NY GAL (2011-06-20 19:23) 

NY GAL

自分が好きだから、古いものだ

なんというか、そういう感じもあったのでした。
by NY GAL (2011-06-20 19:24) 

瀬越義満

おっしゃることはよくわかります。

ただ自分でもよく分析できないのですが、この5点の中でも、最後の2点が非常にいい作品に思えます。ネット上で見える違いは、前者のグチャグチャには濃淡があり、後者のそれはほぼ均一の濃度で描かれていること、また、最後の2点の線が単に其処に存在する線として認識されるのに対し、初めの3点の線はある種のイメージを喚起させることでしょうか。

また、昔話シリーズですと、”わらしべ長者”、”八っバケ頭巾”が完成度が高く思え、”舌切り雀”がナンダコリャ。

”猿蟹合戦”が、右下の青いグシャグシャのはみ出しが作品に破錠をもたらしているようで、そこをおさめると私などには受け入れやすくなります。これは意図的なものなのでしょうか?


by 瀬越義満 (2011-06-20 23:09) 

ヒコジイ

瀬越様
コメントありがとうございます。
頂いたのは批評であって、それはありがたく読ませていただきました。
描いて行くと、どうしても慣れるので、巧くなります。それを評価するのか、逆に否定的に考えるのかは、立場で違います。私の場合には、し初期、特に最初の作品を評価するものです。

”わらしべ長者”、”八っバケ頭巾”が完成度が高く思えるというご評価も、納得はいって、ありがたく思います。

「”猿蟹合戦”が、右下の青いグシャグシャのはみ出しが作品に破錠をもたらしているようで」というご指摘は理解はできますが、私の意図の方は、かまわないと判断したものです。




by ヒコジイ (2011-06-23 18:38) 

瀬越義満

ご返事有難うございます。

批評するつもりではなく、私の見方を彦坂さんの方から逆照射していただければと思ってコメントしたものです。

昔、一緒に仕事させていただいていた頃、”この人は意図的に、まとめあげることを拒否してるのではないか”と思うことが時々あって、背景に在る意思を感じながらも、いまひとつ理解できずに不思議に感じていたことを思い出したのです。

by 瀬越義満 (2011-06-23 21:00) 

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