あたらしいものを始める事の困難さ [コメント欄へのお答え]
彦坂さんは面白い事を考える事ができる知恵と、それをもの凄い早さで実践する行動力があるので毎回驚かされます。いつも先を越されている感じで悔しいですよ(笑)
あたらしいものを始める事は、私でも、と言うか,私には、やはり困難です。それでもチャレンジして行かなければならないのは、時代そのものの変化の早さです。
あたらしいものを始める事は、私でも、と言うか,私には、やはり困難です。それでもチャレンジして行かなければならないのは、時代そのものの変化の早さです。
福島原発事故は、日本の歴史の構造を明らかにした画期的なものでした。これについては改めて論じたいですが、このような変動期にどのように考えるのか? この問題が重要です。
あまり面白くない話で恐縮なのですが、東日本大地震の直後に、何人からか、頭がフリーズしてしまって、しばらく落ち着くまで考えられないと言う言葉を聞きました。
それも普通の凡人と言うのではなくて、それなりに状況を作ってきていたジャーナリストの人が入っていました。
システムがあって、自分の社会的な位置と権力がある間は思考が動く人でも、今回のような未曾有の危機状態で、従来の思考パターンが使えないと、頭が停止してしまうのです。
ここで話が飛躍しますが、人間の意識は、実は時代によって、様態が変わるというか、動きが変わるのです。そのことは音楽を聴いていると分かりやすいのですが、近代の意識と言うのは、意識の流れを追う事に集中されて来ています。
つまり川のように水が流れる意識の流れの自覚と言うのは、近代に顕著なパターンなのです。
情報化社会になると、このような意識の流れは蒸発してしまって、分子運動になります。それは鏡の中に映ったホコリのような小さな分子のランダムな激しい分子運動なのです。
これを自分の精神に課して行くこと。
つまり仮想空間で分裂して、小さな粒子としてバラバラに拡散して、しかも早いスピードの動く運動をとり得るのかが問題なのです。軽薄短小の追求は、日本でもされて、はや、20年も立っているのですが、私自身も、まったく不十分です。
同じような内容の記事を10分ほどで走り書きしたものを、下記にアップしています。見ていただければ幸いです。
2011-04-21 10:22
nice!(0)
コメント(2)
トラックバック(0)
コメントへのお答え頂き、ありがとうございます。
新しいブログも拝見しました。
3.11以降、完全にフリーズしてしまった人間と、活発に活動を始める人間とで、真っ二つに別れたという印象があります。彦坂さんのような年配のアーティストが、以前にも増して活発に新しい試みに取組んでいく中で、意外な事に若い作家の方はフリーズする人間が多く観られました。新作を作らない、或は活動自体の停止など、恐ろしく消極的なのですよね。そうでない人間もいますが、何か世の中の事象と自分の創作活動は関係が無いような態度です。バーチャルリアリティの中だけで生きている今日の若い人には、震災だろうが国家が転覆しようが、あまり意味が無いのだろうかと思ったりします。
>つまり仮想空間で分裂して、小さな粒子としてバラバラに拡散して、しかも早いスピードの動く運動をとり得るのかが問題なのです。
非常に高度な課題ですね。
私ももっと動体視力を鍛えていかねばと考えております。
by negaDEATH(a.k.a 笹山直規) (2011-04-21 14:52)
<a href=https://megaremont.pro/msk-restavratsiya-vann>モスクワの浴場のエナメル塗装</a>
by DavidMip (2020-08-14 14:08)